病気やケガをしてしまった場合
旅行先の気候変化や食事により体調を崩したり、食あたりなどで病気にかかった場合、まず大事なのは決して無理をせず、日本から持参した薬など飲んで安静に しておくことです。
もちろん、緊急を要する場合は病院にいくことも必要ですが、ゆっくりと休むだけで改善することもあります。そのうえで現地の病院に行っ たり、薬局などで薬を購入してもいいでしょう。
海外では国によってさまざまな医療制度があり、日本での一般的な医療制度とは違う場合がほとんどです。
例えば、日本では救急車は無料ですが、国によっては実費を請求されるケースがあります。
病気になったりケガをしたときはどうすればよいか――トラブルの発生から保険金支払いまでの一般的な流れをみてみます。
トラブルの発生を連絡
最寄りのサポートデスクに連絡して、症状やケガの状況を伝えます。サポートデスクの窓口が近くにあるときは、直接訪ねたほうが手際よく解決できるケースもあるでしょう。
病院や医師の紹介・手配・アドバイス
サポートデスクは状況に応じて必要な手配をします。
- 病院や医師の紹介
- 病院への移送手配(救急車)
- 病院や輸送機関などへの支払い
- 家族ら救援者の渡航手続きサポート
- 通訳の紹介、手配
- 退院後の帰国手配
- 遺体送還手配など
病院は「キャッシュレス病院」を紹介してもらえるのであれば、そのほうが良いでしょう。そのネーミング の通り、医療費のその場での支払いが不要な病院で、保険会社が直接治療費を支払います。
海外では立て替えにせよ支払いは高額になりますし、支払い能力を示 さないと治療が受けられないケースもあり、その点「キャッシュレス病院」は精神的にも負担が軽くてすみます。
保険金請求
帰国後に保険会社に保険金の支払いを請求します。請求には一般的に以下の書類が必要です。
- 保険金請求書
- 医師の診断書
- 立て替え払いの領収書
保険金支払い
請求内容と書類の確認後、保険金が支払われます。
海外の医療事情を知ろう
海外の医療費は高いとよくいわれますが、どのぐらい高額なのでしょうか。
もちろん、病気やケガの程度によりますが、世界一医療費が高いアメリカやヨーロッパばかりでなく、アジア各国やビーチリゾートでも、日本の数倍から十数倍 もの費用がかかる場合が少なくありません。
救急車は有料というのも海外では普通のことで、医療制度の違いもあることを認識しておく必要があります。
日本からの旅行者が多い12都市について、救急車や入院、病室の費用、現地の医療関係の特徴などについてまとめてました。渡航先の医療費の水準の参考にしてください。
都市 |
救急車 |
入院費(1日) |
注意したい病気や |
ニューヨーク |
35,000円 |
70,000円(一般) |
日本語が通じる病院もあるが医療費は超高額。初診料だけで200~500ドルかかる。 |
ホノルル |
13,400円 |
62,000円(個室) |
日本からの旅行客が多いだけに、病院等の対応もしっかりしている。日本の薬も入手できる。 |
グアム |
無料 |
22,000円(一般) |
水道水は飲用に適さない。米国としては医療費は安い方だが、日本との比較では相当に高額。 |
パリ |
23,000円/30分 |
19,000円(一般) |
湿度が低いので呼吸器系が弱い人は要注意。解熱剤、整腸剤、鎮痛剤は医師の処方せんなしで買える。 |
フランクフルト |
22,000円以上 |
18,000円(一般) |
空港のクリニックは365日24時間オープン。英語が通じる。風土病のダニ脳炎には注意。 |
ローマ |
無料 |
15,000円(個室) |
水道水よりもミネラルウォーターを。英語が通じない医師が多く、救急車の要請も英語では難しい。 |
ソウル |
無料 |
2,000円(一般) |
肝炎や結核の感染率が高い。薬の入手は容易だが、盲腸手術で50万円以上とアジアでは医療費が高額。 |
上海 |
50円/km |
11,000円(個室) |
硬質の水と油の違いによる旅行者下痢症と食中毒に注意。北京ほどではないが中国内では医療費は高い。 |
香港 |
無料 |
3,000円(一般) |
食中毒が流行する夏場はとくに魚介類に注意が必要。入院には30~40万円の保証金が必要なことも。 |
台北 |
無料 |
2,000円(一般) |
食が魅力だが肝炎が流行する夏場はとくに屋台に注意。日本の薬も街なかで販売している。 |
バンコク |
4,000円前後 |
4,000円(一般) |
デング熱に注意(とくに6~9月)。バンコク病院は24時間無休の日本語電話サービスを実施。 |
シドニー |
11,000円 |
37,000円(個室) |
日本語が通じる病院がある。海外旅行保険に加入していれば入院時の一時金(保証金)は不要。 |
海外で国民健康保険または健康保険は使えか?
海外旅行先での医療費は、国民健康保険などの日本の公的医療保険が適用されないため、高額の医療費が発生してしまいます。
病気やケガなど、万が一に備えて海外旅行保険でカバーするしかありません。

